アナザーストーリィ。


語り部:みずちあすか
2004年6月某日のある、水曜日。
Yujin氏から一通のメールが。
「実家からパンが届いたので食べに来ませんか?」
飢えているので紆余曲折の末麗門℃.Jr氏の家へ。
なんでもそこでみんなでパン(ケーキ?)を食べるとのこと。

到着。

うおっ。なんかいっぱいいる…。
みんな飢えてるのね。…というのは私の早とちり。
麗門℃.Jr「ゲームするんだよ」
すかさずキャラクターシートを私に回す麗門℃.Jr氏。
「ダイスも筆記用具も持ってきてないよ?」
「何しに来たの?」
「ケーキ食べに」
「・・・・」

というわけでD&Dに混ぜてもらいました。

≪ストーリー≫
 端的に言うと、「ぶっ殺し帳面」(顔が分かっている人の正確な名前を記入すると、その人を殺すことができるというマジックアイテム)を盗まれたのでそれを取り返してきて欲しいと依頼され、無事悪い奴をやっつけてめでたしめでたしな話。今回PCは全部で5人。
 みんながそれぞれの視点でレポートを書いたのでそういう形式の読み物としてお楽しみください。

第一の視点、マンティコラス(敵モンスター)
畜生、いつも俺をこき使ってくれたヘクストアのクレリックを隙を見て殺して、晴れて俺様の天下かと思いきや、2日前にガズバンというローグが来て、「このぶっ殺し帳面にお前の名前を書けばお前は死んでしまう。そして俺はお前の名前を知っているぞ」なんて言いやがった。また誰かに従わないといけないなんて、気にいらねぇぜ

第二の視点、ビッタード(バーバリアン,3lv, P;麗門℃.Jr)
私はビッタード・スイーツ。他人に甘く、自分に厳しい男だ。何を隠そう私は…正義の味方だ。そう、私は私の正義を貫くことを自分に課したのだ!
今日も悪がいないか探していたところ、クレリックとパラディンが困った顔をしているではないか!!悪の臭いがプンプンするぜ。
話を聞いてみるとやはり悪がいた。悪の本『ぶっ殺し帳面』なる物を盗み出したローグがいるとのことだ。
別に一人でもよかったのだが、そこら辺の人とパーティーを組むことになった。その内のエルフが一番悪っぽかったが…危ないところだった。そのエルフはただわがままなだけであった。切り捨てるところだったぜ。危ない危ない。
とりあえず、悪の神殿の後ろに潜んでいることが分かったので突入した。
私は奥へ奥へと主張するのだが、他のものは回り道をするといって聞かない。まぁ、弱者を守るのも正義の味方の努めだからな。合わせることにした。おかげで何回か無駄な戦闘があったが…くそっ、私がちっとも活躍していないではないか。おいしいところを持っていきやがって。いやいや、待て待て。真打は最期に活躍するものだ。この怒り、ボスにぶつけてやる。というわけでボスだ。一通り名乗りをあげたところで、うりゃあぁ、怒り全開脅威のツーブレーデッドソード2回切りぃっ。まずはローグをずんばらりん。続けてマンティコラスを……ああぁぁっ、止めをもっていかれたぁ!!許すまじ…斬…っといかんいかん。私は正義の味方。奴が悪でない限り斬る事は適わぬ。命拾いしたな!
というわけで悪は滅びた。くっ、私が活躍していない。このままでは正義の味方になれない。そうだ、旅に出よう。おっ、北の方から悪の匂いがするぞ。早速向かわなくては。では諸君、さらばだ。

第三の視点、ソルマック2世(ローグ P;ヤンマーD)
俺の名前はソルマック。ちなみに二代目。先代が旅先で死んだらしく、急遽俺がその名を引き継いだ。何しろ家の一族、「俺らの屍をこえていけ」がモットーだしな。先代がいたパーティーの厄介になってるんだが、みんな気づいてはないみたい。まあ、話すことでもないし別にいいか。
なんでも今回のミッション「ぶっ殺し帳面」なるマジックアイテム取り返せだと。ま、それはいいとして、いつも以上にチームワークばらばらだったな。
特にエルフのじょーちゃんとそこのでかいの。いきなり仲間(と書いてマブダチと読む)を疑うなって。…ほーら、また引き金ひいちまったじゃねーか。マブダチと聖騎士のにーちゃんとサメザメ泣きそうだぜ。
んで、「ぶっ殺し帳面」ってやつ、名前書かれたら死ぬらしいんだが、何故か俺らのパーティー、互いの名前知らないでやんの。・・・まあ最近入ったばかりだし俺が知らないのはある意味仕方ないか。…っていいのか?
さて、今回の俺、激スランプ。後ろに先代の霊がァ!俺を「ソルマックの園」に連れていくつもりかよ!助けてくれ!
最後に帳面の取り合いに(何故か)なったが、ここはローグの腕の見せ所。何とか「トラブラーズ」のコンビの手から守りきった、と。
報酬入ったんで、聖騎士の兄ちゃんと馬&馬車共同購入…って、エェ!?じょーちゃんだったのかよ。すまねえな、そっちの方はよくわかんねえんだ。声の高い兄ちゃんだなとは思ってたんだ。改めてよろしくな、じょーちゃん。
いつの間にか俺も馬主になってしまった。二頭のヘビーホウス・ホッペンブルク号とピッペンボルク号…いや、ポッペンベルクだったか?後で確かめとこう。ま、それは置いといて。この二頭もよろしく。もちろん、俺もよろしく。

第四の視点、ジョー(モンク P;katto)
俺の名はジョー。己が肉体を鍛えているモンクだ。
今回の以来は奪われた「ぶっ殺し帳面」を奪還することだ。
まぁ強い敵と戦えれば問題はない!!
今回はたまたま会った人たちとパーティーを組むことになったが…なんなんだ、あのエルフは?いきなり依頼人を疑い始めたと思ったら今度は仲間を疑い始める。あやうく俺の鉄拳が唸るところだったぜ。
今回頼りになったのは聖騎士さん。なにしろ邪悪な者を感知できるらしい。……その前に後ろのエルフはどうだったのだろうか?最後に出てきたのはシーフと針を飛ばしてくる化け物。化け物の攻撃は激しかったがまぁ何とか倒せたぜ!!
…そう言えばバーバリアンは何故か落ち込んでいたなあ。…何故なんだろう?

第五の視点、ミーク(パラディン P:k)
私の名はミーク。流浪の聖騎士だ。
今回は街の神殿からの依頼で「ぶっ殺し帳面」なるものを取り返して欲しいというものだった。
盗みを働くような奴は放っておけない。…ということで依頼をうけることにした。
一人では心もとないので仲間を募ることにしたのだが、なかなか個性的な奴らばかりで…後半からはもう突っ込む気力もなくなってしまった。
まあそれでも犯人をやっつけ「ぶっ殺し帳面」を使おうとしないでくれ…頼むから…。

第六の視点、ウーロン(ソーサラー P;みずちあすか)
私の名前はウーロン。とっても可愛いエルフ。だって魅力にわざわざ高い値を振ったんだから可愛くなくちゃおかしいわよね。実は今回二回目の冒険なんだけど……この間一緒にどっか行った人が一人もいないわ!!これは一体どういうことなのかしら。とりあえずその辺のパーティーに潜り込んで…っと。
何々?ぶっ殺し帳面を取り返せ?
取り返したらもちろん私のものよね??だってそんな素敵なマジックアイテムなんですもの。すーーーーっごい欲しい。だから意欲的にさがすことに。
「取り返したらもらっていいんですよね?」
「駄目に決まってるでしょ!」
…私は依頼主に聞いたの(怒)あんたみたいな不細工は黙ってなさい!!
なのになんでこのパーティー、こんな奴がしきってんの?超ムカつく。私がぶっ殺し帳面手に入れた暁には一番目に殺す。覚悟しろよ。私、こういう善人面してる奴が大ッ嫌いなの。悪いことしてるやつってのはたいがい世間体を気にしてこういう態度をとるものだし…って…分かったぞ…犯人はこいつだな。私たちが核心に触れないようにわざと仕切ってるわけね。ずぇったいにシッポをつかんでお上に突き出してやる!!
だから私、監視してたわけ。そしたらあいつ、私の視線に気づいて殴りかかってきやがった。今の拳は本気だったわ。…私が気づいたから口封じに殺そうとしたのね…?で、人目があるから思いとどまったってそんな感じ。黒幕なんだからどこにあるのか分かってるだろうに考えるフリなんかしちゃってさ。最悪。大嫌い。決めた。こいつ犯人じゃなくてもいつか殺そう。やることなすこと気に食わない。
情報収集でガズバンって奴が怪しいってことまで分かったの。
ガズバンに話を聞けばこいつが黒幕って吐くはずよね。殺しちゃわないように気をつけなきゃ…ってええええええええ!?なんで殺しちゃうんですか。それじゃ証言取れないじゃないですか!!…さては口封じしたな…。ノート取りに行きたいけどマンティコラスが暴れている…か弱い私じゃ近寄れん。マンティコラス狩ってたのもきっとあいつだ!私が近寄れないところまで計算づくなんだ…!!!何てことでしょう…あいつがここまで腹黒かったなんて。
マンティコラスが倒れたので必死にノートに手を伸ばすも届かず…あいつが取ったら絶対偽者とすりかえるに決まってる…とったのローグさんか、一安心。ほんとは私が欲しかったんだけど。…もらえそうにない。残念。…しかも宝石分けてくれないわけ?パーティー財産だと?ふ ざ け ん な !
腹が立ってしょうがないのであいつの不正の証を探す旅に出よう。何、あんなにあくどいんだからきっとそんなに難しいことじゃないはず!
見つからなかったらでっちあげればいいだけだしー。
他の人はそんなに嫌いじゃなかったんだけど、あいつが許せないからこっそりパーティー離脱。証拠を見つけたら帰ってくるからね!だってあいつがいなくなればこのパーティーに特に不満はないもの。あいつがどんな顔するのかた・の・し・み!!うふふふふ!
それじゃあまたね!さようならっ♪