01/09


 まずは熊暴走の顛末から。扉が破られた場面に居合わせたのは何とミークと梟を復活させた名無しだけ。必至かと思いきや、名無しの<マジックミサイル>がいい感じにダメージを与えて何とか勝てたらしいです。ていうか他の二人はいったいどこで油を売っていたんでしょうか。ガンテツなんかそのまま迷子(行方不明)になっちゃってます。

 なにはともあれ、ジョーを倒して二人のレベルが上がったのでパーティーはさらにセンダーイの街でダラダラしていました。その間に、ミークはライオンに乗ったエルフのドルイド(イザヨイ)を従者にしたり、消えたガンテツは誰にも気にされなかったり、街中でダムドと出会ったりしてました。なんでも、キングソックアを捜す旅に出ていたダムドはソックアの掘った穴を辿ってこの街のそばまでたどり着いたそうです。
早速ダムドに状況の説明を始めます。

トライフ「えーと、北にオーガの集落が…」

ダムド「なるほど、わかった。北の地に自由と平和をもたらすんだな。」

さすがに秩序だった善、話が早い。装備を整えたらすぐに出発することになりました。そして立ち寄った魔法の道具屋で名無しは一本のロープと出会います。

店主「この魔法のロープは絶対に力任せに引きちぎることができないというものじゃ。」

これだ!と思った名無し、買おうとしますがお金が足りません。ですがこのパーティーには欠かせない逸品なので店主にお金を渡し、少しの間取り置きしてもらうことにしました。

 やっと出発です。北に向かって六日ほど歩きますが道中何も起こりませんでした。そろそろオーガの集落近くじゃないかというあたり、100フィート先でオーガが四体うろついてます。気付かれる前に名無しが<スリープ>、見事に全員倒れます。眠ったオーガに止めをさしてから周囲を探るとオーガの集落を発見。周りを木の壁で囲った砦っぽい集落です。入り口に二体と壁の上の通路に数体のオーガがいて周囲を警戒しています。
 梟に偵察させながら、私たちは400フィート離れた場所で作戦会議をします。すると何故かオーガに気付かれてしまいます。梟情報によると集落内のオーガも入り口付近に集まりだしたり、一部のオーガは奥の建物に避難したりしているそうです。結局考えていた作戦は無視して正面突破することになりました。
 まずミークとジョー(熊)が入り口に向かって疾走。他のメンバーも後ろから追います。オーガは弓を射てきますが熊にもミークにも当たりません。二人はあっさり入り口に着いて見張りのオーガを倒してしまいます。
 勢いに乗った二人はそのまま突入しようとします。すると熊の足元がいきなり陥没、落とし穴です。がさすがにモンクだけあって熊は簡単に飛び越えてしまいました。すると今度は突然入り口付近に闇が広がります。<ダークネス>のようです。魔法を使ったと思しきオーガメイジが二体、いきなり出現しますが闇の中の二人には見えません。熊は壁の上のオーガを倒すため壁に上り、ミークは闇を抜けて集まっている集落のオーガと戦闘にはいります。その間にオーガメイジは二人を挟むように移動、冷気の魔法×2で攻撃してきます。熊は避けることができましたが、ミークはまともにくらってしまい気絶。後方のイザヨイのもとまで戻って回復してもらうことになりました。
 その隙に梟経由で闇の向こうを見ていた名無しはオーガの群れに向かって「ヒャッホウ(意訳:朝のナパームの匂いは格別だな)!!」とか叫びながら<ファイヤーボール>を打ち込み、熊は自分の近くのオーガメイジやオーガを攻撃し、「善いオーガは死んだオーガだけだ!!」とか叫ぶダムドは<スピリチュアルウェポン>で壁の上のオーガを攻撃しています。トライフと私はやっと入り口に辿り着いて落とし穴を避けながら慎重に闇を通り抜け、イザヨイに起こしてもらったミークは自分を回復しながら再び入り口に向かっています。
 そうして、熊とトライフがオーガを狩り、ダムドが集落内にソックアを召喚し、名無しとソルマック二世とイザヨイが入り口へ走り、その入り口では馬で突っ込んだミークが開いていた落とし穴に落ちている頃、生き残っているオーガ達は突然奥の建物に向かって退却していきます。すかさず追いますがいくらかは建物に逃げ込まれてしまいました。
 取り敢えず全員集まって(ミークを落とし穴から引き上げて)から建物を包囲した私たちは、このために1回残しておいた<ファイヤーボール>を打ち込もうかとかいろいろ話しています。すると、名無しは突然、逃げたオーガはとてもこの建物には入りきれない数だったことに気付きます。突入してみると案の定、そこには抜け道があるだけでした。何人かその奥を見に行きますが、そこは天然の地下水道になっておりオーガはどこかに逃げ去った後でした。
 仕方がないので集落を調べてみると、丁度魔法のロープが買える位の財宝が見つかります。それから私たちはダムドの「みんな、キャンプファイヤーだ!」の掛け声にしたがって集落に火付けをし、ついでに抜け道も塞いでしまいます。そして燃えた集落跡で野営をしその日を終えました。

 こうして北の邪悪を滅ぼした私たちはセンダーイに戻ります。行きとは逆に帰りの道中ではコカトリスが三体と、虫っぽいアンケグとかいうのが三体襲い掛かってきましたがどちらもあっさり返り討ちにしました。そしてセンダーイに着いた私たちは真っ先に魔法の道具屋に行きロープを買ったのでした。


続く


Index 次へ