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 前回の帰りの道中でダムドとソルマック二世のレベルが上がったため、私たちは八日間ほどセンダーイに居ることになりました。その間他のメンバーは街の周りのモンスターを狩ることにします。ちなみに三日目からは満月です。
 最初の三日間は何とも遭遇せずに過ぎます。獣化病の発作も前回買ったロープで縛って吊るしておくだけで安心です。そして四日目、平原を徘徊していた私たちは気付くと五体のライオンに囲まれていました。ライオン達は一斉に襲い掛かってきたので応戦します。囲まれているため大変でしたが、何とか無事に勝つことができました。
 そして次の五日目、私たちは200フィート先に二足歩行していて前足が小さく頭が大きい大型爬虫類、Tレックスを見つけて&見つかってしまいます。しかも何故かペアです。 この未曾有の危機に、パーティーの方針はばらばらになってしまいます。
  ジョー(ワーベア)→自分が足止めをしよう。
  トライフ(真なる中立)→勝てない、逃げる。
  ミーク(ハイローニアス信者)→戦おう。
  名無し→???
 そしてそのまま戦闘開始。まず名無しが<ヘイスト>、私が<ブルズストレングス>で熊(ジョー)を、イザヨイが<グレーターマジックファング>で馬を強化します。そしてミークと熊は敵に突貫。当然敵はこの二人を攻撃します。熊は奇跡的にこれをかわしますが、ミークは当たってしまいギリギリ意識があるような状態に。しかも相手はそのまま掴もうとしてきます。掴まれたら次のラウンドには丸呑みです。しかしこれは5%の幸運によってなんとか避けることができました。
 次のラウンド、私とトライフは全力で逃走を始め、イザヨイは後退したミークを回復します。名無しは敵に<ファイヤーボール>を撃つもあっさりかわされ、熊は敵の背に飛び移って背後から殴ります。そして敵の攻撃、片方は熊を振りほどこうとしますがもう片方は完全にフリーです。そしてそいつが目をつけたのは、全然移動していなかったため最初の位置で孤立していた名無し。突撃、命中、即死。唯一幸運だったのは、餌としてキープしたとみなされたおかげで、そのまま丸呑みされなかったこと。死体が残らないと生き返らせるのが大変ですから。
 さらに次のラウンド、熊とミークはそれぞれ近くの敵を攻撃し、イザヨイはライオンに遺体回収をさせつつ自分はソックアを召喚、敵を攻撃させます。そして敵の行動、熊と戦っていた方は予想外にダメージを受けたらしく逃亡します。もう片方はミークに攻撃し当然のように命中、さらに今回は掴みも成功します。
 次のラウンド、熊と馬とソックアは残った恐竜に攻撃。しかもソックアの攻撃で恐竜の体に火が付いてしまいます。対する敵の行動は当然「ミークを丸呑み」です。
 そして運命のラウンド、なんと熊の全力攻撃がこの恐竜を倒してしまいました。イザヨイは「お姉さま」を助けるため、すぐさま恐竜の腹を割きます。ミークは丁度気絶したところをなんとか救出されたのでした。その後、神殿で名無しを生き返らせてもらいます。レベルは下がりましたが仕方がありません。逆にミークはこの戦いによってレベルが上がります。ジョー達はTレックスを倒したことを街の人達に自慢してまわっていました。

 一晩明けて次の日、私たちは懲りずにまた野外に出て行きます。メンバーはジョー、トライフ、私、そしてレベルを取り戻したい名無しの四人です。そして出てきた敵はマンティコラス×5、遠くまで針を飛ばして攻撃する厄介な相手です。作戦は、熊が前方に突撃、名無しは後方から魔法で攻撃、私は名無しを護衛、トライフが中間で後方に来る敵を邀撃というものになります。そして作戦通りに事が運びそのまま勝てるかと思いきや、突然敵の一体が名無しに針を飛ばしてきます。魔法でACにボーナスをつけ、私が遮蔽を与えているにも関わらず、これらの針はありえない軌跡を描いて6本中5本が名無しに突き刺さりました。何だか神(DM)は名無しに死ねとおおせです。これによって名無しはまたしても死亡します。程なくして戦闘も終了し、また神殿で生き返らせてもらいます。当然レベルも下がります。そして今度はトライフのレベルが上がったので、その休養期間でダムドにアイテム製作を頼んだりして装備を整えていました。
 休養期間が終わると早速私たちはエドへ旅立ちます。エドへは五日間の道程です。途中でディノニクスとかいう爬虫類が襲ってきましたが、Tレックスを退けた熊の敵ではありませんでした。

 そしてエドの都、なんだか街中に裸の男たちが徘徊しています。それらをさけながらすぐさま宿を決め、そこの主人にいろいろと訊ねてみました。すると、連中はオニワバンという治安組織の下部構成員で20回に1回の割合で相手の首を落とすほどの武芸者だと教えてくれます。その後私たちは馬車でもないかと街をぶらぶら歩いていました。すると突然オニワバン達が私たちを取り囲みます。なんでもこの国では馬を持つには免許がいるそうで、無免許で馬を連れている私たちを逮捕し城まで連行するそうです。抵抗するのも恐ろしいので大人しく連行されました。そして城では上役らしき人からいろいろと訪ねられます。何故馬を持っているのかとか。その事情聴取に正直に答えると、しばらくして偉そうな人の前に引き出されます。その人は報告を聞いてこちらを見ると、
「古い書物で読んだことがあるが、まさか本当に現れるとは。」
とか言います。何だか事情がわかってるっぽいのでいろいろ話してみると、西にある犯罪都市ナニワからさらに西に行ったタカの街の先に猿の山があることなどを教えてくれます。そこへの交通手段について訊くと、危険で時間のかからない山道と普通の街道があること、山道だと途中に巨人の村オワリがあること、少し待てば船もあることを教えてくれます。船を使うのが早そうですが、待ち時間を入れると普通の道で行っても変わらないことがわかったので、普通の道で行くことになりました。退出する前には馬所持の免許を貰うことも忘れません。ついでにダムドは名馬「梅風」という馬を売ってもらっていました。

続く


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